
みんな大好き・関係代名詞を説明していくよ
この記事で分かること
・関係代名詞の使い方
・関係代名詞の主格・目的格の違い
関係代名詞
関係代名詞に苦手意識がある方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。
でも難しく考えなくて大丈夫。
関係代名詞は「名詞を文で説明する文法」です。
平たく言えば、単語と文をくっつけるノリ・接着剤のような働きをします。
文の中に関係代名詞が出てきたら、それは「直前にあった名詞の説明を始めますよ」という合図なんです。
具体的に例をみていきましょう。
関係代名詞が使われた文の読み方
例 :I have a friend who lives in japan.
関係代名詞が使われている文でも、左から順に読んでいって大丈夫です。
I have a friend⇒(わたしには友達がいます)
whoが出てきたら「どんな友達なのかこれから説明しますよ」ということです。
lives in Japan⇒(日本に住んでいる)
これで文の意味は十分つかめますね。
日本語らしく訳す必要があれば、後ろから先に訳した方が良いとは思いますが、英文を読むだけならそんなことはしなくて大丈夫‥というかしない方が良いです。
可能な限り、英語は英語のまま理解するようにしましょう。
関係代名詞を使った文の作り方
今度は英文の作り方です。
二つの英文を用意しました。
例:I have a friend.
He lives in Japan.
この文を関係代名詞を使って一つの文にまとめましょう。
1・どんな文にしたいか考える
例:I have a friend. He lives in Japan.
二つの英文を一つにまとめるとどんな英文になるか、日本語で良いので考えましょう。
例:私には友人がいる。彼は日本に住んでいる。⇒私には(日本に住んでいる)友人がいる。
ということで、目指すのは「私には(日本に住んでいる)友人がいる」という内容の英文です。
※「私の友人は日本に住んでいる」でもほぼ内容は同じなのですが、使用する動詞・文型が変わってしまいます。haveを使った「わたしには友人がいる」という元の文はそのままにし手説明します。
2・同じ人を指す語を見つける
例:I have a friend. He lives in Japan.
二つの文の共通点となる「同じ人を指す語」を見つけましょう。
今回は a friend と He が同じ人を指していますね。
例:I have a friend. He lives in Japan.
慣れるまでは、a friend と He に〇を付けるなど目印をつけるのがおすすめ。
3・関係代名詞に置き換える
例:I have a friend. He lives in Japan.
He をwhoに置き換えて、同じ人を指す語にくっつければ完成。
I have a friend who lives in Japan.
4・確認作業
最初に考えたゴール地点「私には(日本に住んでいる)友人がいる」と見比べてみましょう。
「私には(日本に住んでいる)友人がいる」
I have a friend(who lives in Japan.)
確認してほしいのは、この二点。
・( )でくくられた部分が対応していること
・説明される語(この場合はa friend)の場所。
【日本語では( )の後ろ・英語では( )の前】に必ず位置しています。
ここがしっかりしていれば、まず間違いのない英文だといえます。
ちなみに、( )の前の部分に関係代名詞は必ずいます。
主格の関係代名詞
I have a friend(who lives in Japan.)
( )の中で、whoは主語の働きをしています。
主語とは
1・「~は・~が」と訳される
2・文頭にあるもの
と思ってもらえばオッケーです。
主語の代わりをしてくれている関係代名詞なので、これは主格の関係代名詞とよばれます。
目的格の関係代名詞
今度は目的格です。
例を見てみましょう。
例:He is the singer. I have long wanted to see him.
訳すると大体こんな感じです。
訳:彼は歌手だ。私は彼にずっと会いたかった。
日本語で一文にまとめると
彼は(私がずっと会いたかった)歌手だ。
となります。
この「彼は私がずっと会いたかった歌手だ。」という文がゴール地点です。
同じ人を指す語を見つけよう
手順は主格の時と同じです。
前後の文で、同じ人を指す語を見つけましょう。
例:He is the singer. I have long wanted to see him.
今回は同じ人を指す語が三つになりました。
ここで役に立つのが、最初に考えた和訳です。
「彼は(私がずっと会いたかった)歌手だ。」
この( )部分は「歌手」の説明をしていますね。
関係代名詞は「前に置いた単語について説明を始めるよ!という合図」なので、説明する語の直後にくっつけなければなりません。
ということで、the singer に関係代名詞をくっつけましょう。
関係代名詞に置き換えよう
例:He is the singer. I have long wanted to see him.
今回使う関係代名詞はwhoではありません。
なぜならhim は主語ではないからです。
himは「彼を・に」と訳される目的語です。
目的語を関係代名詞に置き換えるので、使うのは目的格の関係代名詞whomです。
(いつでも使えるthatでもオッケーです。)
※テキストによっては、「目的格でもwhoで可」としているものもあります。
例:He is the singer. I have long wanted to see whom
冒頭でちらっとお話ししましたが、「関係代名詞=ノリ・接着剤」です。
二つの物をくっつける働きをしてほしいので、文の間にいてくれないと困ります。
なので、whomは文の間に移動します。
例:He is the singer whom I have long wanted to see.
the singer にくっついて完成です。
確認作業
最初に提示した、ゴールとなる日本文と見比べましょう。
「彼は(私がずっと会いたかった)歌手だ。」
He is the singer( whom I have long wanted to see).
【説明部分である( )】
【説明される語 the singer・歌手 】
の位置関係をチェックして、正しい英文であることが確認できます。
まとめ
・関係代名詞は、単語と文をくっつける「ノリ・接着剤」の働きをする
・関係代名詞は「前に置いた名詞の説明をここから始めます!」という合図

手順はざっくり3ステップ
・【同じ人を指す語を見つける】⇒【関係代名詞に置き換える】⇒【くっつける】
・文頭にある語を置き換える⇒主格の関係代名詞・who
・文中にある語を置き換える⇒目的格の関係代名詞・whom
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