【可算名詞】愛犬家が I like dog. と言ったらマズイ理由【不可算名詞】

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I like dog.(私は犬が好きです。)で何がマズいの?

これだと(私は犬の肉が好きです。)という意味になってしまうんだ。

I like a dog. もしくは I like dogs. が適切だね。

”a ”とか ”s” 一つがそんなに大事?

“a”は冠詞の一つだよね。

うん。

前に冠詞についてお話ししたことがあるね。

今回は名詞を中心に説明していくよ。

冠詞についての記事はこちら

名詞って言うと、dog とか desk とかだね。

そうだね。

他にも Tokyo や Mike みたいな地名や人名も名詞だよ。

名詞も色々な種類があるんだけど、今回注目してほしいのは、その名詞が数えられるか・数えられないかという点での分類なんだ。

名詞の分類の一つとして、数えられる名詞・数えられない名詞という分け方があります。

数えられる名詞・・・・可算名詞、countable noun などとも呼ばれます。辞書では C と表記。

数えられない名詞・・・不可能算名詞、uncountable nounなどとも呼ばれます。辞書では U と表記。

最初の話に戻るんだけど ” dog” は可算名詞と不可算名詞のどっちだと思う?

一頭二頭って数えられるから、可算名詞でしょ?

実はね、両方の使い方ができるんだ。

dog という名詞を可算名詞として使ったら、「動物としての犬」

不可算名詞として使ったら「肉としての犬」という意味になるよ。

え~ナニソレ・・・

なんかやだな

ごめんね。

例としてdogを挙げたんだけど、他の動物 monkey(猿)・ horse(馬) などでも同じことが言えるよ。

数えられる名詞のOK例・NG例

可算名詞は a (an) the を付けられる・・というかつけないとダメです。

複数形の場合は冠詞を付けなくてもOK

a desk

the desk

the desks

desks

a desks

desk(冠詞を付けていない)

不可算名詞のOK例・NG例

不可算名詞は a (an) はつけられません。

the はつけられます。

また、複数形にはできません。

the water

water(冠詞を付けていない)

a water

a waters

the waters

waters

まとめると

数えられる名詞はa,an the のどれかを必ずつける。複数形にしたらつけなくても良い。

数えられない名詞は複数形にしない・aを付けない

ってことだね

horse という語を使って空腹を表現しよう

じゃあここまでを踏まえて、一つ例を見てみよう。

A:I could eat a horse.

B:I could eat horse.

AとBでどんな意味の違いがあるか分かるかな

Aは “a horse” だから数えられる名詞。「動物としての馬」ってことだね

Bは”horse” で数えられない名詞。「馬の肉」ってことかな

その通り!

さらに言うと”eat a horse” は「非常に空腹である」という意味のイディオムなんだ。

A:I could eat a horse. は「馬一頭食べられそうだ→それ位お腹がすいている→非常に空腹」という意味。

B:I could eat horse. は「私は馬肉を食べられるよ」という意味に。

数えられる名詞と数えられない名詞の違いって何?

数えられる名詞と数えられない名詞の違いって何なんだろう?

【数えられない名詞】でも無理すれば数えられそうなものも結構あるんだけど・・

【数えられる名詞】であることの条件は【一定の形を持っていること】【その単語が指す範囲が明確であること】だと思うよ。

数えられない「ガラス」

ガラス(glass)を例に挙げてみましょう。

ガラス の加工過程をご覧になったことはあるでしょうか?

高温で熱されたガラスは液状になり、自在な形を形成することができます。

こうした原料としてのガラスは【一定の形を持たない】という意味で不可算名詞として扱われます。

例:It is made of glass. (それはガラス製だ)

数えられる「ガラス」

しかし、ガラスが加工され、容器としての「グラス」という一定の形を得た時、可算名詞として扱われます。

例:a glass of wine (グラス一杯のワイン)]

また、「眼鏡」という意味にもなります。

例:a pair of glasses (眼鏡一個)

「レンズが二つで眼鏡一個ができる」ということでペア(pair) という語がついていますが、単に glasses でも眼鏡として通じます。

不可算名詞の例

【範囲が明確】という点では、nature(自然) peace(平和)などを想像してもらえるとわかりやすいかと思います。

【どこまでが “nature” なのか】

【”peace” とはどこからどこまでを指すのか】

区別が明瞭ではないこれらは不可算名詞として扱われます。

どんなチョコレートがもらえそう?

単に「チョコレート食べる?」とだけ日本語で聞かれた場合、どんな形のチョコレートが出てくるかわかりませんよね。

ところが、英語だとわかっちゃうんです。

A: Would you like some chocolate?

B: Would you like some chocolates?

※ some (いくつかの)は数えられる名詞・数えられない名詞どちらにもつけることができます。

A・B どっちの文も「いくつかチョコレートどうですか?」って感じの意味だよね。

うん。

違いはchocolate が複数形になっているか否かの一点のみ。

Aの chocolate は不可算名詞

B の some chocolates は可算名詞だよね?

不可算名詞は複数形にできないんだから。

そうだね。

結論から言うと

Aは割った板チョコ・Bは個包装のチョコ

が出てくると考えられるよ

A: Would you like some chocolate? のchocolate は不可算名詞として使われています。

一定の形を持たないチョコレート、イメージとしては板チョコを割ったようなものが出てくると考えられます。

B: Would you like some chocolates? こちらのchocolates は可算名詞。

一定の形を持ったチョコレートということで、チロルチョコ的な個包装のチョコレートがもらえると考えられます。

まとめ

日本語と仕組みが違うということで、嫌がられることが多い印象の【可算名詞・不可算名詞】ですが、

表す名詞の【状態】を表現できる、なかなか面白いシステムではないでしょうか。

同時に、日本語は曖昧なままで言葉を使える仕組みになっていることにも気づかされます。

どちらが良い悪いということではなく、文化や考え方の違いとして楽しめたらよいと思います。

この記事で少しでも英語の理解を深めていただけたら幸いです。

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